会社の後輩から「得意先からカニをもらった、さばけないし食べ方も良くわかんないからもって行って一緒に食いましょう」という連絡をもらった。ちょうど、特に予定もなく部屋に居たので都合が良い。
どんなカニ?と聞くと。「よく分かんないけど、でっかい」。でっかい?タラバかしら?足にトゲはある?「いえ、美脚です」。ずわいかな。
ドン!産地は良く分からず、北陸のどこか、ということ。

でけぇ!!これじゃ分かりづらいかもしれないけど、横においてあるのは刃渡り18cmの三得包丁ですよ。
重さは、、、950g!しかも、これ、茹でてある状態で、この重さ。前に、金沢で買ったズワイが茹でる前650g、茹でた後500gになって、それで12,000円(市場内での売値)ということがあった。それを考えると、茹でる前は1.3kgはあったという計算になります。なんじゃそのずわいがには!!つーか、これ、外の魚屋で買ったら40,000円は下らないシロモノだぞ。
しかも、甲羅の汚れ具合に着目して欲しい。ずわいがには脱皮前が一番身入りが良い状態になっている。甲羅に黒いツブツブがついていたり、裏側が地面とこすれて色がすこし擦れて汚れているくらいが良いモノとされている。今回のブツはまさにそれ!

冷凍していないずわいは何が良いって、やっぱり身のプリプリした食感。そして、ミソのクリーミーさですよね。そこは冷凍のものはどうしても劣ってしまいます。期待に胸を膨らませて、、、開く。

ぬおぉぉっ!!ミソもたっぷり入っているぞなもし。すげー量だぜ!!
前に、金沢の料理居酒屋で出てきたずわいの盛り付けを参考に。一番デカイ刺身皿でもこんだけあふれかえる量だ。

正直言って、今まで沢山ずわいを見てきたけど、一番でっかいずわいだった。そりゃ、アラスカとか現地に行けばこのサイズも見かけることが出来ましょう。しかし、北陸でこのサイズなんてのは早々ありませんよね。感動した!!

たいがい、このクラスのサイズになると、やはり身入りが悪いものが多い。しかしながら、これは肩身までしっかりと身が入っていた。本当に良いずわいだ。
味、ボリューム。全てにおいてOK!!特にミソに関してはGREAT!!
日ごろ、カニカニと騒いでいたおかげで、このような役回りのご指名をいただくことができて、ひたすら後輩に感謝である。
そろそろ、ズボガニの季節。ズボガニとは脱皮直後のずわいがにで、殻が柔らかく、身が脱皮の際に栄養を取られて細ってしまっている状態で、だから、パキっと、手で殻をおって、ズホっと抜けるからズボガニと呼ばれている。水ガニとも呼びますね。ズボの特長は身の柔らかさと瑞々しさ(みずっぽい)、甘みでしょう。今回のずわいは脱皮寸前よりちょい前の身入りパンパンの状態というところでしょう。超ラッキーかつギリギリセーフ!!
いや〜、DJカニもご機嫌ですね!