2014年08月13日

奥尻のウニを求めて キタムラサキ  2014.7-8 Final

奥尻島へ。

目的は、当然、奥尻のウニを確認するため。また、併せて、行った事のない、日本海側の5つの島めぐりの締めくくりでもある。非常に感慨深い想いである。今までは、天気だなんだで「ウニが無い!!」みたいな感じで見放されかけてきたが、奥尻ではどうだろう。心配であった。奥尻島のウニの漁期は、ちょうど訪問した日、8月12日迄であった。何と言う際どさ。

レンタカーを借りて、島を回ることにした。宿は、「民宿辺見」というところ、事前にウニをたらふく食いたい、前浜のもの以外はいらない、と伝えていた。それで大丈夫という事で選んだお宿。レンタカー屋で、オススメのお店は?と聞くと、北の先端にある岬のお店「さくらばな」が良いということだった。宿で聞いたらどこもおんなじだ、って、そりゃそうだけどさ、、、。苦笑。


北の岬「さくらばな」

image.jpg
奥尻島の北端部「稲穂地区」その更に先に賽の河原岬というところがありそこにあるお店。季節によるがこの時期は当然ウニ丼がメイン。

ウニ丼定食。ウニ丼とオーダーするとこれが出てくる。奥尻島もムラサキウニだ。
image.jpg

image.jpg
色は薄め、積丹のモノに近いイメージ。粒の大きさは積丹よりは大きそうなイメージ。

image.jpg
今朝剥きらしく、粒はしっかりしている。朝剥きっぽい感じの輪郭をしている。粒もしっかり立っている。鮮度に関しては良い感じだね。

味は、非常に「あっさり」した味わい。そして「爽やか感」。味も、積丹に近い、いわゆる日本海のムラサキという感じ。それゆえに、逆に「フレッシュ感」を楽しめる感じ。濃厚過ぎないところが、ぐいぐい掻きこめるイメージ。いろんな味が混ざる感じではなくPUREなムラサキをストレートに楽しめる、という感じか。非常に素直な、ムラサキのお手本のような味。加えて、ムラサキの特長であるのだが、粒が大きい。それは「食べたときの満足感」につながるだろう。

濃厚なバフンに慣れている人からすると、やや物足りなさもあろうが、別の種類であるのだから、もはや別物として扱うべきだ。じゃないと、ウニにかわいそう。逆に、ウニ初心者には、取り掛かりやすいウニだろうと思う。

積丹、奥尻、寿都、留萌、その辺のムラサキは同様の事が言えるのではないだろうか。


民宿辺見の夕食

ここは、この時期の宿泊はオススメだ。理由は、ほとんどすべての食材が前浜のもので揃えてくれるということ。ここの食事の事は、また別途投稿しましょう。

この日の夕食。
image.jpg
ウニ皿、蒸しウニとツブの汁、あわび刺し、イカ刺し、バカ貝(青柳)刺し・酢の物、ヘラガニ、イカフライ、ハツメ焼き、野菜。すんげー量だ。

ウニ皿。
image.jpg
やや溶けているが、どうしてもこういう風になってしまう、とのこと。奥尻のウニの流通は、漁師が獲って、剥いて、それから上場・入札という流れだからだそうだ。それに、ムラサキはどうしても溶けやすいんだ、と。去年、積丹でとんでもなく溶けたウニ食ったから別にこのくらいは溶けたうちに入らない。

image.jpg
実際溶けてないと思うんだけどな。

image.jpg
味については、こちらもお昼同様。「あっさり」「さわやか」ゆえに「フレッシュ感」を引き立たせる。そして、粒の大きさによって、食べた感も味わう事ができる。というもの。ウニを皿でもらうと、お酒を飲みながら食べるという意味でも楽しめると思う。お宿ならではの楽しみ方だろう。

でも、やはりご飯に乗せて食べると、するすると口に入っていく。やっぱり合うんだよ。
image.jpg
結構乗せたのに、まだ全然残っている。上げ底なんてことじゃなくて、むしろ深底。笑。

そういう意味では、奥尻のムラサキは「ケチらずに、ちょっと多いんじゃない?という量を贅沢に平らげる」という楽しみ方がオススメ、だと気付いた。

宿の大将に、奥尻のバフンは?と聞いてみた。バフンは、あまり獲れないらしい、ほんのちょっと取れたりするが、値段つくほどの量にならないらしい。としたら、そもそも対象外という認識らしい。また、味がどうしてもあっさりというのは、どうも磯焼けが進んでいる可能性も指摘される。漁場の餌場作りで味が今後変わってくる可能性もあるのかなとも思っている。


蒸しウニの汁。蒸しウニをめちゃ大量に汁に沈めて、出汁をとる。ツブ貝の切ったのも入っている。まさに、相棒の言う「ウニは出汁」として、扱うスタイル。これも奥尻島ならではの「ケチらずガッチリ、大量に」というやり口なんだろう。
image.jpg
実際、旨いわ。ウニで出汁取ったら、こんな味になるんだ。ほのかに香る酸味と、口に運んだときの旨み。それが、きのことか野菜に吸われて旨みを口に運ばれる。なるほどね。ウニでの出汁。まさに、このムラサキの楽しみ方なんだ。


さくらばなの「塩水ウニ」

塩水ウニは、条件が近いので比較しやすい。

昼食を取り、さくらばなの売店も覗いたところ、「塩水ウニ」も販売されていた。値段も、今まであちこち言った中では、圧倒的にリーズナブル。この値段も大量使用・満足の法則と符合する。
image.jpg
これを、夜食として食べる。おそらく、これが、今シーズン最後のウニだ。しっかりと味わいたい。

image.jpg
朝剥き。「粒の大きさ」「輪郭がしっかりしている」「こまかいツブツブもしっかり残っている」「色は薄め」という、奥尻ムラサキの特長をしっかり踏まえている。

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

味は、やっぱり、「フレッシュ感」を楽しむ。チビチビでなく、こころおきなく食べる。舌の上でいつくしむように、染み込ませる。半分つまみとして食べた。

サッポロクラシックを呑みながら食べる。お酒ともちゃんと合う。お酒の邪魔をすることなく、ウニの味、風味、食感を楽しめる。カサがある分、何名かの友人と楽しい話をしながら、ウニを楽しみながら、お酒をやるのがいいのでしょう。

しみじみと、5つの島巡りトリップに思いを馳せる。

翌朝、残りの半分をごはんに乗せて食べる。とはいえ、やっぱり、ご飯に合う。一晩立っても、ちゃんと形はあるから、大丈夫。旨い。これが最後。
image.jpg


ところ変われば、ウニ変わる。人が変われば、好みが変わる。好みで、選ぶものも変わる。どれが一番いい、という事は、その人が決めればいいんだろう。特長はそれぞれあるから、それは伝える事は出来るようになったと思う。そういう意味では目的達成。しかし、行けば行った土地の、想いも感じる。それぞれみんな頑張っている。それを感じながら、楽しめればいいのかなと思う。

売り場でウニを見かけたときに、きっと、普通の人は、どのこ何のウニか、なんて分からないと思う。そんなときに、こちらの記事を参考にしてもらえたら、これ以上嬉しい事はない。なので「高いから」というだけで見向きもしないことはせず、たまには食べて欲しい。ウニほど、季節感があって、自然に漁獲が影響される水産物もなかなかないのだから、見つけたときは運命なんだろう。その幸運をつかんで欲しいと思う。

ようやく、運良く島をまわり切る事ができて、運良く全ての島で食べ切る事ができて、記事にまとめる事までできた。肩の荷が下りた。

しばらく、気が張っていたので、今夜は函館で頭を空っぽにして、こころゆくまで、酔わせて欲しい。


posted by DJカニ at 20:06| Comment(0) | うに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。