ということで、早速、今シーズン初物の生筋子。
アラ(頭、背骨)も。こちらはまた別途。
8月に生筋子を見かけたのって初めてなのかな。それとも、今まで鮭に対してそこまでアンテナが立っていなかったから、分からなかったのかしらね。今後は、敏感になっていくでしょう。
とは言っても、この時期の筋子は、そこまで成熟していないから、粒も当然小ぶり。そして、皮も破れやすくて、こころもとない。
ほぐします。いつもだったら、モチを焼くような金網の下に塩水のボールを置いて、網の上からグリグリして、ボールの中に落として、ほぐし始める。しかし、今回のはそれをやるとブチブチつぶれていきそうな気がして怖いので、手でほぐします。
最初ほぐすときに、お湯でやるといい、という人も居る。でも、個人的には、たて塩(塩水)でやるのがいいんじゃないかなと思う。真水につけると皮が硬くなるんだよな。何度かやればその意味がわかると思います。それに、お湯でやってもそんなに、ほぐれやすさは変わんないから。
この作業はやっぱり根気がいる。一通りほぐし終わったら、バットにあけて、一粒づつ、血管のついた皮がちゃんとはがれているかをチェックする。はがれていないものがあれば、よけておいて、一粒づつ手で剥く。集中力も要求される。これをちゃんとやらないと臭みが出てしまう。
何度か、たて塩を変えて、流して、皮を取り除く。出来たら、ザルにあける。
ちょっと経って水気が落ちたら、タレにつける。
好みもあるが、醤油6:みりん2:酒2くらいがいいんじゃないかな。初心者向け。というか一般的な感じです。北海道のコアな家庭になると、醤油だけで漬けるというところもある。さすがにDJカニはアマちゃんですね。そして、昆布を一切れ沈めておくといい。これは、釧路の加工所に行ってイクラを作ったときにおばちゃんが言っていた事。
一晩冷蔵庫に置いておくと。
汁を吸って、パンパンに膨れた、宝石のようなイクラが出来ています。キレイでしょ。
ご飯に乗せて、いただきます。
やっぱり、コクが弱いな。笑。まあ、これからだからさ。それに、むしろ卵が成熟していく過程を確認していく必要もあるから、むしろいいんだよね。コクの少なさによって、醤油のしょっぱさが目立ってしまう気がする。醤油はもうちょっと少なめで、みりん心なしか多めくらいがバランスするのかな。という、感想でした。
イクラをほぐすときは、食べてくれる人の顔を想いながら、丁寧に剥く。それがコツかもしれませんね。そうすると、頑張ろうという気持ちが湧いてきます。
本格的な、秋鮭漁が楽しみですね。