それぞれ、特徴はあるんですが、そもそも同じ魚種でも見た目が全然違うんですね。

一番右の一尾が鵡川のメス。完熟というやつですね。
右側の三尾が鵡川のオス。他と比べると、成熟が進んでいることがわかりますね。
真ん中の三尾は、広尾のオスですね。色が白っぽくてほんのりピンク色。成熟が進んでいないというのもあるでしょうけど、広尾のものはそもそも色が薄いらしいですね。
左の三尾は、白糠のオス。鵡川と広尾の間くらいの感じでしょうかね。
ちなみに、規格は鵡川のメスが「完熟」。オスが「大きいやつ」。広尾が「30尾」。白糠が「7L」。各地のその時の一番大きいものを選びました。ししゃもは大きければ大きいほど食べ応えがありますからね。規格ってのは、各自で任意で決められるので、ばらばらですね。にしても、鵡川の「大きいやつ」ってのはちょっと面白いですよね。まあ、鵡川も別の加工屋さんだったらそれぞれまた違う規格の呼び方なんでしょうけど。。。
食べたときの印象を簡単にまとめておきましょう。友人を呼んでししゃもセッションをしたときの感想をまとめてみました。

上:鵡川オスメス。中:白糠オス。下:広尾オスメス。
鵡川:デカい!!食い応えある!尻尾のほうまで味がある。鵡川は男性陣が旨い、と評価。内臓のコクも評価ポイントに挙げられていた。臭みはなくコクとして認識される感じ。天然アユのようなほんのり香る香りも受け入れが良かった。
白糠:バランスの良い味。明らかに作り手(加工屋さん)の意思を感じ取ることができる。味わいと食感のホロホロ感のマッチング絶妙。料理を知っている(作れる)人は知らぬかを絶大に支持している声が多かった。香りについても問題なく高評価。
広尾:鵡川、白糠には無い「水気」が逆に高評価につながっていると思われる。数時間の機械干し、ゆえの瑞々しさ食感としてのホックリ感を生み出していると考えられる。結果として、面白かったのが、女性陣は皆、広尾産が一番好き!とのこと。食べた感じ(食感の事?)が一番良かったと、焼いた時の身質が大事なんでしょう。男性陣は、やはり内臓の微妙な臭み(機械干しだから仕方ない部分はある)を感じてしまい、鵡川白糠に軍配を上げている。比較してしまうと、それが目だってしまうことも事実。単品で食えば気付かない人も多いでしょう。
と、まあ、非常に美味しかったし、みんなの意見も参考になったし、とても楽しい時間をすごすことができました。旨い海産物の周りに人が集まって、ワイワイやっているのは、とても嬉しいことだ。
これで、一ヶ月の長きにわたった「ししゃも」についての投稿はひと段落。頭の中は、ししゃもばっかりだったけど、そろそろ、カニの事も思い出してあげないと、嫉妬されちゃいますね。ししゃも疲れしちゃいました。